『結城紬』
○歴史
結城地方からその名がつきました。
奈良時代には「あしぎぬ」と言う名前で朝廷への献上物とされていたのが、結城紬の原型と考えられています。
室町時代に幕府などへ献上され、有名な物産となりました。
○特徴
重要無形文化財にも指定されている最高級の絹織物です。
柔らかく、空気をたくさん含むので温かく、とても心地いい生地です。
使い込み、洗うほどに絹の光沢が出ます。
上の写真は無地の結城紬ですが、帯との相性も抜群で上品さを凄く感じます。
○製作工程
糸つむぎ(真綿から手でよりをかけずに一定の太さで糸を引き出す)↓
管巻き(糸車を使って管に糸を巻き取る)↓
かぜあげ(糸を一定の長さに束ねる)↓
図案作成(布地の図案)↓
整経(上糸・下糸に分ける)↓
墨付け↓
絣(かすり)くくり(墨付けした柄になる部分を綿糸でしばる)↓
染色↓
下ごしらえ(経糸を機織り機にかけるまでの工程)↓
製織
下の写真のような緻密な柄を絣くくりで出していると思うと、凄すぎます。。。と思ってしまいます。
製作工程の一部が動画で見られますので、是非。
↓↓↓
特に糸つむぎは、世界的に見ても珍しく、貴重な技術です。
着物以外の結城紬も、もっと見てみたいですね。
次回は、『伊勢崎絣』