愛すべき日本の工芸品

育休中の夜更けに

『結城紬』

 

○歴史

茨城県、栃木県に伝わる伝統工芸、結城紬

結城地方からその名がつきました。

奈良時代には「あしぎぬ」と言う名前で朝廷への献上物とされていたのが、結城紬の原型と考えられています。

室町時代に幕府などへ献上され、有名な物産となりました。

 

 

○特徴

重要無形文化財にも指定されている最高級の絹織物です。

柔らかく、空気をたくさん含むので温かく、とても心地いい生地です。

使い込み、洗うほどに絹の光沢が出ます。

 

一番長く着られる着物は? 本場結城紬と西陣織 大庭の名古屋帯のコーディネート

https://www.eternel.info/?p=8074

 

上の写真は無地の結城紬ですが、帯との相性も抜群で上品さを凄く感じます。

 

 

○製作工程

糸つむぎ(真綿から手でよりをかけずに一定の太さで糸を引き出す)↓

管巻き(糸車を使って管に糸を巻き取る)↓

かぜあげ(糸を一定の長さに束ねる)↓

図案作成(布地の図案)↓

整経(上糸・下糸に分ける)↓

墨付け↓

絣(かすり)くくり(墨付けした柄になる部分を綿糸でしばる)↓

染色↓

下ごしらえ(経糸を機織り機にかけるまでの工程)↓

製織

 

 

下の写真のような緻密な柄を絣くくりで出していると思うと、凄すぎます。。。と思ってしまいます。

結城紬

https://story.nakagawa-masashichi.jp/craft_post/119997

 

製作工程の一部が動画で見られますので、是非。

↓↓↓

youtu.be

 

特に糸つむぎは、世界的に見ても珍しく、貴重な技術です。

着物以外の結城紬も、もっと見てみたいですね。

 

 

 

次回は、『伊勢崎絣』