愛すべき日本の工芸品

育休中の夜更けに

『秩父銘仙』

 

○歴史

埼玉県秩父市周辺の伝統工芸、秩父銘仙

山に囲まれ稲作に向かず、昔から養蚕業が盛んで、規格外の繭を使い「太織」と呼ばれる野良着を作っていました。

その太織が秩父銘仙に名前を変え、技術の進化によって大胆で華やかなデザインの織物となりました。

大正から昭和にかけて、お洒落着として女性に人気でした。

 

 

○特徴

糸に型染めをするため、生地に裏表がない平織りです。

裏表がないため、何度も仕立て直すことができ、長く使えることが魅力です。

布に玉虫色の光沢があります。経糸緯糸のそれぞれ違う色を使うことで、光沢が出ます。

 

 

とても華やかな柄で昔から女性に人気があったこと、とても納得です。

http://kimono-dreamers.com/%E7%9D%80%E7%89%A9%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E7%A7%A9%E7%88%B6%E9%8A%98%E4%BB%99/

 

マスクも可愛らしくて、ファッションのアクセントにもなって素敵です。

https://koboyokoyama.handcrafted.jp/items/33504934

 

 

 

○製作工程

仮織り(次工程で糸が縮んだりすれたりするのを防ぐ)↓

捺染(なっせん ひと型ずつ型染めする)↓

蒸し(染料を糸に定着させる)↓

乾燥↓

巻き返し(本織前に経糸を巻き返す)↓

製織

 

 

捺染の作業はまるで版画のような作業です。

体験も行なっているようなので、機会があればチェックしてみて下さい。

↓↓↓

www.meisenkan.com

 

 

 

次回は、『村山大島紬