『小千谷縮』
○歴史
始まりは1200年前程度であると、当時の文献から考えられています。
現在の小千谷市周辺では、自然環境が麻織物の生産に適していました。
朝廷や将軍家への献上品として贈られていた記録もあります。
明治時代以降には工業化が進み、古くからの生産方法で作られる物はごくわずかになりましたが、伝統が守られ受け継がれています。
○特徴
麻の繊維で作られる織物で、撚りの強い糸を使うことで撚りがほどけた時に「シボ」が生まれます。
もともと麻は水分を発散し乾燥しやすいので、ベタつきにくい着物が作れます。
さらっとした夏には最適な着物です。
写真の生地は凄く清涼感があり、触ってみたくなります。。。
見ているだけで涼しいです。
ボディタオルもあります。きめ細やかな泡が立つようです。
使い込むほどに柔らかくなるようで愛着が湧く一品ですね。
私も欲しいです。。。
○製作工程 ※一部抜粋
図案作成↓
糸づくり(苧麻から繊維を取り出して乾燥させる)↓
糸繰・手延べ・経延べ・緯延べ(糸の長さと数を調節し、糸を整える)↓
墨付け・くびり(模様の位置に墨付けし、糸でくくる)↓
摺り込み・染色(染料を摺り込む)↓
製織↓
仕上げ(湯もみし、シボという凹凸を出す)↓
雪さらし
最後の工程の雪さらしの動画です。天気の良い日に雪にさらすと天然の漂白効果があり、より美しい模様になるそうです。
凄く美しい動画なので、是非ご覧ください。
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次回は、『津軽塗』