『秀衡塗』
○歴史
藤原秀衡が深く関係しており、平安時代に京の都から職人を呼び、平泉周辺で採れる漆と金箔を使って、漆器をつくるように命じたのが始まりと考えられています。
漆器の名前にもなっている通り、藤原氏とゆかりがある事が有力な説となっています。
○特徴
平泉周辺で採れた金箔をあしらっています。
漆器としては珍しく艶やかな有職文様で、植物等の自然のものが描かれることもあります。
質感は独特で、光沢を抑えた仕上げがされており、素朴な漆本来の美しさも兼ね備えています。
下の写真のお椀も凄く豪華な印象を受けます。金箔の力ですね。。。
お料理もより一層美しく見えそうです。
一風変わったワイングラスもありました。
本来の漆器の印象をガラッと変える、グラスという掛け算も素敵ですね。
水を注ぐと水面に富士山が浮かび上がるそうです。なんてロマンチック。。。
○製作工程
漆掻き(漆を採取する)↓
玉切り・型打ち(お椀型に木を荒く削り、乾燥させる)↓
木地挽き(形を仕上げる・ろくろを回しながら研ぐ)↓
木地固め(生漆を塗り変形を防ぐ)↓
布着せ・下地塗り(壊れやすい部分には布を着せ補強)↓
塗(下塗り・中塗り・上塗りの3色で色付け)↓
加飾(絵柄を施す)
特に加飾の工程がわかりやすい動画を見つけました。
是非、ご覧ください。
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私自身も青山スクエアで秀衡塗を見たときの胸のトキメキは覚えています。
商品のラインナップも多く、プレゼントとしても喜ばれる一品でしょう。
次回は、『浄法寺塗』