『桐生織』
○歴史
「西の西陣、東の桐生」という言葉がある程、知名度があります。
昔から養蚕に適した地形や気候で、桐生織には1000年以上の歴史があります。
朝廷の官女、白瀧姫と宮使い(故郷が桐生)が結ばれたことが普及の背景にあるようで、その白瀧姫が桐生の人々に織物を伝えたことが今に繋がっています。
足利尊氏などの歴史的な武将達も身の回りにも桐生織が使われていたそうです。
○特徴
織り方の技法が7種類もあります。
柔らかい感触と光沢が特徴で、高級装飾品から服飾品まで製作されています。
手作業工程が多いので、同じ柄でも職人によって違いが出るそうです。
上品な物から豪華さを感じるものまで柄の種類が豊富です。
スヌーピーの桐生織ポーチなんて物もありました。
お手頃な値段で桐生織を身近に楽しめます。機械織りが成せる技術ですね。。。
○製作工程
製糸(蚕から糸を取り出す)↓
精錬・染色・糊付け(糊は次工程でよりが戻るのを防ぐため)↓
撚糸(ねんし 細い糸を合わせて丈夫にする)↓
整経↓
意匠(図案)↓ ※今ではPCでデザインし、織り機に転送する事もできる
製織↓
しぼ出し(お湯に浸けてのりを落とす)
次回は、『秩父銘仙』