『置賜紬』
○歴史
山形県南部、置賜地方で作られる織物の総称である置賜紬(おいたまつむぎ)。
起源は8世紀初め、上杉景勝の奨励で産地が確立されました。
米沢市:草木染紬・紅花染紬
白鷹町:白鷹板締小絣(しらたかいたじめこがすり)
長井市:米琉板締小絣(よねりゅういたじめこがすり)・緯総絣・併用絣
上記の種類に分かれていて、米沢では紅花や藍等の自然の染料を使用、長井の米琉板締小絣は琉球織物の影響されていると言われています。
○特徴
技術・技法は地区別ですが、先染の平織であることは共通しています。
上の写真は米沢の紅花染紬です。素朴は風合いと上品さが共存しています。
下の写真は米琉板締小絣、紅花染紬とは打って変わりシックな色合いです。
○製作工程 (紅花染紬)
紅花摘み↓
花の水洗もみ↓
発酵(色素が10倍に増える)↓
乾燥↓
色素の溶出・染色↓
製織
○素敵なカラーバリエーション
調べていくと、紅花からは紅色と黄色の2色を得ることができ、それに藍を加えると色の3原色が揃うのでどんな色でも作れると言うのです。
以下の写真も淡いパステルカラーのような、素敵な色ですね。
現在は洋装の技術も積極的に導入し、多品種の商品を展開しているようです。
次回は、『羽越しな布』