『羽越しな布』
○歴史
発祥の詳細はわかっていませんが、平安時代の書物に「信濃布」と言うしな布を示す言葉があったことから、その時代にはもう既にあったようです。
当時は農作業等の仕事着として利用され、他にも漁網、敷布、収納袋として使われていたそうです。
○特徴
山野に自生する、科(しな)、楮(こうぞ)、楡(にれ)、藤などの草木から取り出した繊維で糸を作り、布状に織り上げています。
初めはざっくりとした手触りですが、使い込むと徐々に馴染んで自分のものになっていくそうです。
落ち着きのある風合いで、着物やバック、帽子等多くの種類のものが作られています。
上の写真の日傘も、とても素敵ですね。和服を着た日に持っても上品だし、洋服の普段使いでもお洒落です。
しな布マスクを発見しました。かっこいいです。。。
通気性が良さそうなので、二重マスクの上のマスクとしてでも凄くお洒落です。
これを身に付けている人がいたら気になってしまいますね。
しな布は、他にもブックカバーやメガネケース、小物入れなどたくさんの商品があり、プレゼントとしても素敵ではないかなと思いました。
○製作工程 一部抜粋
皮剥ぎ↓
乾燥↓
水に漬け込む↓
しな煮(木灰と10時間程度煮る)↓
へぐれたて(皮を1枚ずつ剥がす)↓
しなこき(川の流水に浸けながら竹棒などでこき、糸になる繊維だけにする)↓
しな浸け(小糠と一緒に漬ける)↓
しな干し(乾燥)↓
しなさき(糸の細さに裂く)↓
しなうみ(糸を繋ぐ)↓
しなより(糸の強度を上げる)↓
製織
製作工程がよくわかる動画がありました、ぜひご覧ください。
次回は、『奥会津昭和からむし織』